腸を左右する脳からの指令

 

 腸を左右する脳からの指令

 

脳がストレスを受けると、腸に影響を与えることは昔からよく知られていました。

小さな頃、強いストレスや不安で、突然お腹が痛くなってしまっ たことはありませんか?

実は、これも脳と腸の関係によるものだったんです。

 

脳が受けたストレスで腸が不調になったり、

腸で起きた生理的な変化が脳の機能に影響をおよぼしたりすることは

「腸脳相関」と呼ばれています。

まずは、ストレスなどの悪影響を抑えられるように腸の力を取り戻し、

腸脳相関を好循環に変えることが腸活にとって大切な事なんですね。

 

私たちの身体をリラックスさせたり、活動させたりといったことをつかさどる自律神経は

交感神経と副交感神経に分かれており、

腸をはじめ人の内臓はそのバランスで動いています。

そのバランスが乱れると、便秘や下痢が起きてしまいます。

 

ほとんどの内臓は交感神経の作用で活発化しますが、

胃や腸などの消化器は、ぜん動運動がうまく行われなくなり、

機能が低下してしまいます。

狩猟生活をしていた時代、

戦闘や逃走の場面になると脳が交感神経を刺激 し、

胃腸の動きを止めて、 全エネルギーを戦うことに振り向けていました。

だから、緊張するとお腹が空かないのです。

 

逆に脳がリラックスしているときは副交感神経が優位になり、

胃腸も活発に動いてお腹が減ります。

ストレスは交感神経を活発にするため、腸の機能を低下させます。

そして腸内細菌の状態が悪化し、

神経伝達物質の生産に影響するため、脳にも負担がかかってしまいます。

腸活でこの悪循環を断ち切りましょう。

 

つまり、腸活に取り組むことによって脳やメンタルの改善にもつながります。

 

 

               (出典:キャリカレ 腸活アドバイザーテキスト)