腸活のススメ 赤ちゃん編
母乳には免疫や栄養だけでなく、腸内細菌を育てる成分も含まれています。
そのため母乳が出る場合は、少量でもよいので無理のない範囲で飲ませましょう。
赤ちゃんの腸では生後すぐにビフィ ズス菌などの善玉菌が増え始めます。
出生24時間以内に大腸菌・腸球菌 が爆発的に増えます。
ビフィズス菌は生後2日目から増え始め、
4 日目で大腸菌・腸球菌より多くな ります。
その後、様々なものに触れる過程で様々な菌をもらいます。
ビフィズス菌は腸の細胞を強くするなど、さ まざまなよい働きをし、赤ちゃんの成長を助けます。
歯が生えてくると、 補完食が始まります。
昔は母乳から通常食に移行する役割を担う食事として 「離乳食」 と呼ばれていましたが、
母乳だけでは足りない栄養を補うためのものであると位置づけが変わ り、
今では 「補完食」とも呼ばれています。
かつては1歳を目安に 「離乳」すること が多かったのですが、
さまざまな研究によって、
2歳までは1日1回でも母乳を飲ませた方が腸にも健康にもいいことが分かりました。
WHO(世界保健機関)の推奨もあり、最近では2歳以降に卒乳することが広まっています。
卒乳時期は4歳でも6歳でも問題ありません。
補完食を食べるようになると腸内フローラの多様性が増し、
大人の腸内フローラへと近づいていきます。
乳幼児の腸内フローラは成人後にも影響するとい われているので、
補完食もバランスよく 食べさせてください。
乳幼児の頃から腸内環境をケアすることで、
高齢になっても若々しい腸内フローラを保っている人がいることも報告されています。
腸活次第で、いつまでも若々しい腸を保つことができると思います。
【コラム】
「離乳食」 と 「補完食」 何がちがう?
この講座では離乳食ではなく、 「補完食」 という言葉が使われていました。
意味するものは同じですが、 昔から使われてきた離乳食という言葉には、
「乳離れさせるために食べさせる食事」 とい う意味があります。
これに対し、 WHOが使っているのが「補完食」。
授乳は2歳頃までは続けながら、歯が生えてきたら「補完食」を始めるよう 推奨しています。
母乳だけでは不足してしまう栄養を食事で補完しようという考え方です。
(出典:キャリカレ 腸活アドバイザーテキスト)
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