4月になると春は一段と速度を早め、木々の緑がまぶしい季節がやってきます。
バラはそ れに合わせるかのように新梢を伸ばして蕾が膨らんできます。
最近では暖冬ということもあって春の開花も早くなってきましたね。
それぞれ自分のお住いの天候に合わせて管理していきましょう。
(1)芽かき(側芽摘み)
伸びてきた芽をよく見るとその基部に両脇から小さな芽が平行して伸び始めているのもあります。
中心の長く伸びたものを主芽と言い、両脇の短いものを側芽と呼びます。
測芽は主芽がアクシデントで欠けたり、
傷ついた場合のスペアですが.春は樹勢が強いので主芽と一緒に動き出したものです。
側芽の伸長は剪定した枝先の1~3芽くらいで、
これを放置すると強いものでは主芽から伸びた枝と並んで伸び花を咲かせますが、
その多くは途中で生長がとまります。
そのため.主芽から伸びる主枝の勢いをそぎ、
剪定でせっかく芽数を制限した意味がなくるので早めに摘みましょう。
摘み方は、指先で押し倒すようにして摘み大きくなりかけたものはむしり取りますが、
いずれも手袋をはめずに素手で行います。
行う時期は4月上中旬です。これはハイブリッドテ ィー-(HT)とフロリバンダ(F)に対してだけ行います。
(2)摘蕾(側蕾摘み)
蕾もだいぶ大きくなってきます。
ハイブリッドティー(HT)の枝先にも、
フロリバンダのようにたくさんの蕾をつけたものを見かけます。
中心の蕾を主蕾それ以外を側蕾(副蕾とも言いいます)と呼びます。
そのまま放置すると房咲きとなり、
立派な花を1輸咲かせて観賞するハイブリットティーの魅力にそぐわなくなるので、側蕾を摘み取ります。
これも芽摘み同様、なるべく若いうちに行いますが、
あまり若いものは枝を傷めることになるので待ちます。
これにもはさみは使いません。
(3)ブラインドの処理
新梢がある程度仲びてくると先端が膨らんで花芽が見えてきます。
このとき、細い枝や中程度の太さの枝に花芽がついていないものが見つかります。
これをブラインドといい、その まま放置すると止め葉(花のすぐ下につく葉)から2本の細い枝を伸ばし、
貧弱な花を咲か せてしまいます。
それは望ましくないので、5枚葉のところで切り戻すと、
そこから伸びた枝にまともな花をやや遅れて咲かせます。
(4) 整枝
この時期には株元の切り残した測位から出た細い枝が密生している株が見られます。
これ らの細い枝はブラインドになるか、貧弱な花しかつけないので、
病害虫の巣にならないよう、元から切り取ります。
また、ベーサル・シュートともいえる太さの新梢が伸びている株もあります。
シュートの本格的な発生は6~7月ですが、
太いものは先をピンチ(指で摘み取る)しておきます。
(ベーサルシュートの処理(ソフトピンチについて)を参考にしてください)。
(5)病害虫の防除
伸び出した新梢の先端にアブラムシが群がってきます。
飛来したアブラムシから繁殖した ものです。
その時期は例年4月の10日頃で、ここから薬剤の定期散市を始めます。
これもお住いの地域で異なるので、やはりバラの様子を観察して対処しましょう。
また、我が家のバラ(鹿児島)では雨が多かったこともあり、早くも黒星病が発生した株があります。
殺菌剤の散布も忘れずにしましょう。
(6)新苗の植え付け
中旬にはこの冬に接いだばかりの新苗が販売されてますね。
とてもワクワクします。
まだ細くて頼りなく見えますが、
花を咲かせないように蕾を摘んで肥培すれば
秋には一人前の花が見られます。
特につるバラは、新苗を秋まで育てるとシュートが2~3本出てかなり伸び、
翌年には数多くの花が見 られるのでお勧めです。
我が家も昨年20株くらいの新苗をお迎えして、
秋まで一切花を咲かせませんでした。
その新苗が今年はたくさん花を咲かせています。
(7)施肥と水やり
施肥と水やりは3月に準じます。
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